留学体験談

アルバータ州レッドディア 高校留学体験談

カナダのアルバータ州にあるRed Deer Catholic教育委員会の高校に留学した方から、留学体験談が届きました。現地で生活し、多くの経験をしたからこそわかったリアルな感想をあなたの留学に是非役立ててください。

中学卒業後、憧れの海外留学

中学3年生の時に1年留学に興味を持ち、いろんな方のサポートを受けながら約1年後、家族や友達に見送られながら泣きそうになるのを抑え、約12時間の長いフライトを終えてようやく憧れていたカナダへ足を踏み入れた。

入国前には、様々な手続きが伴うが、本場の英語はあり得ない速度で私の耳をすり抜けていくため、とても苦労した部分だった。様々な手続きを終え、空港に迎えに来てくれたホストと対面する。緊張した面持ちの私をとっても暖かいハグで迎え入れてくれた。

ホストの車に揺られながら、カルガリー空港からRed deerという町まで1時間弱、長時間のフライトの疲れからか、車内で爆睡していたところ、家に到着。おうちでは、かわいい犬のシェネルも出迎えてくれた。地下の部屋を案内され、荷物をほどいた。

カナダの家は、冬の-40℃を下回る極寒に耐えられるように家の基礎を地下に置く傾向があるため、だいたいの家には地下があり、子供部屋になったり、パーティースペースになる。

お夕飯の時間のころ、前にこの家にステイしていたベトナム人留学生、Helenが遊びに来ていて、一緒に食卓を囲んだ。緊張からかあまり食事がのどを通らず、話を始める勇気もなく、黙々と食事を進めていたが、留学生とはいえもうカナダに住んでしばらく経つHelenの英語は流暢で、楽しそうにお喋りをするHelenとホストとの空間に、英語もわからずただ黙々と食べている自分に一人、疎外感を感じてしまい、何だか寂しくなってきて、涙が出そうだった。

自分の部屋へ戻った途端に涙が止まらなかった。snsが発達しているこの時代、ホームシックにならない謎の自信があったが、写真や皆からのメッセージを見てしまえば、それを皮切りにどんどんと寂しさが迫ってきた。目を腫らしながらなんとか眠りについたのを覚えている。

そこから数日たち、スペイン人の留学生であり、これから1年間ともに過ごす、Lauraも家に着き、学校が始まるまでの数日間、町を回ったりしながら、穏やかな日々を過ごしていた。

ホストファミリーもとっても素敵な方たちだった。毎日暖かいハグをしてくれて、素敵な言葉をたくさんかけてくれるような、そんな愛にあふれた家だった。こんな素敵なホストと留学生活を過ごせたことは、とても運がよかったと思う。ホストがキリスト教徒であったため、毎週日曜には教会にいっていた。

日本の学校とは全く違う、カナダだから体験でき学びも多かった学校生活

そしてついに学校が始まった。私の高校には、スペインやブラジル、メキシコやチリ、イラクや台湾、日本人、など多くの留学生がいた。

そして、日本に興味があったり、日本のアニメや食が好きなカナダ人も多く、年に一度【Japan trip】という行事があるくらいで、毎年大人気らしい。改めて日本に誇りを感じた部分でもあった。

カナダの高校は、9月から1月までの1学期間に4科目~5科目、2月から6月までの二学期間に4~5科目 というかたちで分けて勉強していく。一応学籍上、年齢ごとに学年は分かれるが、授業は特に学年関係なしに行われる。

私の学校は、キリスト教の学校だったため、毎朝放送に合わせてお祈りをする。毎週月曜と金曜の朝は国家や讃美歌を歌う習慣があった。

1クラスが大体80分前後で、一日は4クラスで終わる。

8:48から1クラス目が始まり、15:30がラストクラスだった。

私が取っていたクラスは、演劇をするDramaクラス、医療関係の事を学ぶMedicalクラス、毎日ひたすら色々な料理を作るFoodクラス、スペイン語を学ぶSpanishクラス、ネイルやヘアカール、髪染め技術を学ぶCosmeticsクラス、そして、好きな楽器を選びクラスメイトと共に曲を作り上げていくMusicクラスなど、様々だ。私は、Musicクラスで、初めてトロンボーンを始めてみたが、周りに教わりながら少しずつ綺麗に演奏できるようになり、本当に楽しかった。コロナの影響で無くなってしまったが、近所の大学で演奏会も開かれる予定だった。

また、体育会系のクラブがとても強い学校だったこともあり、バスケットボールの試合などが頻繁に行われていたため、放課後には体育館に集まって試合を応援したこともあった。

日本の学校では体験できないような新しい物事を沢山学ぶ事が出来た。

お昼休みには、学校内接のカフェで買うもよし、車で近場のレストランやカフェにいきお昼を食べて帰ってくるのもよし(カナダでは16歳から運転することができる)、授業中の飲食や携帯の使用も可能、やるべきことが終わっていたら、音楽を聴いていてもよし, お腹がすいたら勝手に教室を出て内接のカフェでスナックやベーグルを買ってクラスへ戻ることもできる。日本の学校にはないフリーダムな環境で、開放感があり、先生と生徒の距離も友達のようで、とっても居心地の良い楽しい毎日が、寂しさを埋めてくれていたと思う。

極寒の地カナダを身をもって体感

市内を常にバスが循環しているため、バスで登下校を行う生徒が多い。だが、カナダ人は、少し時間にルーズな面があり、バスが時間通りに来ることはめったになく、大体10分~20分ほど遅れてくる。

私の居た地域は、Red deer という小さめな町で、10月ごろからほぼ毎日、気温が0度を超えることはなく、12月から2月にかけては、外に出ただけで携帯が切れ、手から湯気が出て足の感覚はあったもんじゃない。毎日-30℃付近をさまよい、あるときには、-44℃まで下がり、地球上で一番寒い地域だったこともあった。外に出るのはあまりにも危険なため、寒さに慣れていない留学生は学校を休ませられたりする日も何日かあった。日本から持ってきたジャンパーでは到底かなわないため、現地で凄く分厚いものを買って寒い冬をしのいだ。

カナディアンとの交流と自信

カナディアンは、女性も男性も、本当に親切でフレンドリーな人が多く、一人で居たら『あなた留学生?』と声をかけてくれる事も多々あった。日本人には少ない、開放的で肯定的な性格はとっても新鮮で、日本人が見習うべき点だなと感じた。どれだけ拙い英語でも、一生懸命聞き取ろうとしてくれて、『あなたの英語、上手よ!!』と常に前向きなカナディアンに何回救われたかわからない。自分にもっと肯定的になって、自分を表現していくことで、周りに受け入れられることができたと思う。

あまり外交的な性格とは言えなかった私だが、人との上手いコミュニケーションの取り方や、他人をよく観察し気使う事の大切さを学べた。自分に自信を持つことで本当に見える世界が違うのだ。

そして私は、ホストの立ち上げた老人介護施設でのボランティア活動を始めた。カナダは、ボランティア活動がとても盛んで、学校の課題に上がることもある。福祉の仕事に興味のある私にはとてもいい機会だった。入居者の方々とビンゴをしたり、何十人といる人を一人ずつ部屋に車椅子で運んだり、それなりにハードではあったが、貴重な体験をさせていただいたと思っている。

楽しい事も辛い事も経験したカナダ留学

だがしかし、やはりいいことばかりではない。

食が口に合わないこと、先生の言っていることがわからず、授業内容も提出課題も何一つわからずぼーっとしていたら一日が終わることはざらで、友達の会話に中々入れずにとっても寂しい思いをすることもあった。急に来るホームシックのせいでひたすら日本に帰りたかった時期もあった。初めのほうは、慣れない環境での毎日に、気を休められる場所もなく、心も体も疲れがピークに達して体調を崩すこともあった。

一緒に暮らしていたスペイン人のホームメイトが、家に来て数か月後に突然家を出ていってしまったり、ある時は、下校中、バスを降りた時に一人のおばあさんが私に声をかけてきて、私の国籍を聞き、

『アジアンは嫌いよ!覚えておきなさい!!』なんて罵声を浴びたことも。

言い出したらきりがないが、他国に一人で足を踏み出すことの過酷さを色んな場面で感じた。しかし、こういう経験を通して、英語力と共に経験値が上がりまた一つ色々な面で強くなれたと感じている。

だが、そんな生活に慣れてきて、英語力の上達に拍車がかかる残り3か月間という時期に差し掛かってきたと同時に、コロナウイルスが流行り始めた。私の居た地域では、周りに比べ速い速度で感染が広がっていたため、留学生活3か月を残し、留学生には直ちに帰国措置が取られた。せっかく、生活にも慣れ、これからだ!という一番楽しい時期が、一つのウイルスによって全て奪われてしまった。

留学という貴重な経験が、中途半端に終わってしまうことがとても悔しかった。初めは実感こそわかなかったものの、荷物を準備し始めるとともに帰国という現実が鮮明になるようで、とことんツイていないのだなと思った。二学期が始まり2か月しか経っていなかった。新しく取り始めたクラスがすべて中途半端な形で終わってしまったし、現地で出会った沢山の友達や先生や、地域の人たちや、毎日を共に過ごしたホストにお別れを告げることも出来ず、こんな寂しい最後を迎えると考えててもいなかった。ウイルス、あと3か月だけ待ってくれてもよかったんじゃないか、と思っていた。

しかし、世界的に大流行しているウイルスを私のわがままで止められる事はもちろんなく、結果的には3月の下旬に帰国となった。

悔しい結果にはなってしまったが、これからのグローバルな世界を担う世代として、ここには書ききれないほどの沢山のことを学んだと思う。

本当に素敵な経験をさせてくださった、この留学に携わってくださった全ての方に本当に感謝している。周りのサポートありきで叶えることができたカナダ留学。少し残念ではあるが、またカナダへ行ってリベンジができたら嬉しいし、更に多くのことを吸収するために日本にいる間も、成長できるように努力していくつもりだ。

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ハリファックスサポートセンターではお一人お一人の目標、得意な事、挑戦してみたい事、好きな事に合わせて留学をサポートさせていただいています。

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準備から出発まで丁寧に、また現地での生活が充実したものになるようサポートをさせていただきます。

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