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海洋学プログラム(2) 海洋サービス技術者育成/パークランド高校 – Parkland Marine Institute

海洋学プログラムの多彩な選択肢

ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島の教育委員会、サーニッチ教育区(Saanich Schools)のパークランド高校(Parkland Secondary School)で実施されている、海洋学プログラム(Marine Institute)のご紹介です。
Parkland Marine Instituteでは、「海洋科学コース」「マリントレード(海洋サービス技術者育成)コース」「セーリングアカデミー」を提供しています。それぞれに個性豊かなプログラムを、一つずつご紹介していきます。

*動画内の「Marine Math/Science 9」は2023年現在「Marine Science 9」となっています。

マリントレードコースについて

プログラムの特長

マリントレード(海洋サービス技術者育成)コース(Marine Trades)は、高校の恵まれた立地を生かし、授業のほかに海洋サービス技術者育成センターでの研修海洋関連企業での実習を経て、高校生のうちから海洋サービス技術者としてのキャリアをスタートすることができるプログラムです。
マリントレードコースでは、多岐にわたる海洋サービス技術から目指すものを決定し、習得のために熱心に努力し続けることのできる学生が求められています。そのため支援も厚く、学外での研修費用は教育委員会から支払われ、プログラムを完了した学生は$1,000の奨学金を受けることもできます。

カリキュラム・単位

カリキュラム – Curriculum

パークランド高校のマリントレードコースは、Grade11、12の後期1セメスターを使って行われます。

  • 高校での授業
    後期の午後(3、4限目)が本コースに充てられます。
    海洋修理(Marine Repair)11、12 の科目を学びます。
  • 週1回の外部研修
    外部の海洋サービス技術者育成センターにて、週1回、午後5:30~9:30(例)の海洋サービス技術者見習い(レベル1)研修を受けます。
    この研修で、高校卒業単位 Marine Serv Tech 12A が取得できます。
    海洋サービス技術の例:
    ・複合材技術(Composites: 繊維強化プラスチックなど、海洋部品の素材の扱い)
    ・海洋整備士(Marine Mechanic: 船舶の検査、修理、メンテナンスなど)
    ・船外機整備(Outboard Engine Service: 小型ボートの外付けエンジンの扱い)
    ・海洋索具(Marine Rigging: ヨットのマストを支えたり、帆を制御したりするワイヤーやロープの扱い)
    ・海洋金属加工(Marine Metalworking: 海洋金属部品の扱い、製造技術や腐食制御など)
    ・船舶電気技術(Electrical: 船舶用電子機器の扱い)
  • 職業訓練(Work Experience Placements)
    週末や長期休みを利用して、地元の海洋関連企業で職業訓練を行うことが推奨されます。
    Work Experience12A、12Bは各4単位です。
    また、SSA(Secondary School Apprenticeship: 学生見習い)制度を利用して高校生のうちから職業訓練を開始し、卒業単位(16単位)とともに、技術者見習いとしての1年目(480時間)のキャリアを取得することができます。
    また、SSAコースを完了した学生は、SSA支援の奨学金を受け取ることができます。
  • プログラム開始前に推奨される事項
    ・このプログラムの開始前に、その時点で取得しているべき必須科目の単位が取れていることが理想です。
    ・Grade9、10の間に、このプログラムの準備として製図(Drafting)建具(Joinery)金属加工(metal work)の授業を受けておくことが推奨されます。

取得できる単位 – Credits

BC州の高校卒業要件にかなう単位として、以下の単位を取得することができます。

  • 海洋修理:Marine Repair11、12 計 8単位
  • 海洋サービス技術:Marine Serv Tech 12A 4単位
  • 職業訓練:Work Experience12A、12B 計 8単位
  • 学生見習い: SSA(Secondary School Apprenticeship) 11A/B、12A/B 計 16単位

体制・環境

マリントレードコースはパークランド高校のMarine Instituteに拠点を置くサーニッチ教育委員会主導のプログラムであり、同じ教育委員会の管轄である他の高校(Stelly'sClaremontなど)の生徒からも申請を受け付けています。
このコースは外部の海洋サービス技術者育成センターや企業の協力を得て行われるため、申請を希望する学生は、高校スタッフであるキャリアカウンセラーと面談し、コースをやり遂げることができるかどうか検討することから始めます。コースの運営は、Parkland Marine チームの教師、および、海洋サービス技術者育成センターの担当インストラクターの連携のもと行われています。
パークランド高校のあるノース・サーニッチ地区は海に近く、科学センター、7つのマリーナ(小型船舶の停泊・保管施設)、60超の海洋サービス企業を有しており、海洋の世界でキャリアを築くための学びと経験の機会が豊富に備えられています。

費用・参加要件 – Fee & Requirements

  • プログラム参加費は無料
    (学外での研修費用は教育委員会から支払われる)
  • 研修のテキスト($150)や、学ぶ分野によって必要なテキスト、道具や作業着などを購入する必要あり
  • サーニッチ教育区Saanich Schools)のパークランド高校(Parkland Secondary School) ほか、本教育区に所属する学生であること
  • 11、12年生で受講可(9、10年生で準備として推奨される授業あり)
  • キャリアカウンセラーとの面談を経て、プログラムへの参加申請を行うこと
    *申請書には下記の書類が含まれます。
     ・直近の成績
     ・学生本人のステートメント(志望動機や意気込みなど)
     ・学生および保護者の同意書(教育区と学生との責任範囲を確認)
     ・教師等による推薦状(学生としての資質6項目の5段階評価と総評)

留学生へのサポート体制 – Support

パークランド高校では、小規模な高校ならではのフレンドリーな距離感で、個々の学生に目の行き届いたサポートがなされています。また、高校のスタッフとして留学生専門カウンセラーが配置されており、学問/環境両面でのサポートを受けることができます。

リソース – Resource

今回の記事を作成する際に、参考にした情報源をご案内します(英語)。
興味のある方、最新情報を確認したい方は是非、参考にしてみてください。

パークランド高校ウェブサイト
2022年度までの名称 Marine Academyでの紹介ページ

Parkland Marine Institute ページ
2023年度からの名称 Marine Institute のプログラム紹介ページ

Quadrant Marine Institute
外部研修センターのウェブサイトより、海洋サービス技術者育成コースのページ

教育委員会 – Board of Education

留学費用などに関しては、こちらの教育委員会の紹介ページをご覧ください。

https://www.canada-schools.site/saanich-isp/

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