カナダ高校留学を希望される方が増えてきているように思います。その中には、1年間だけの体験留学の方、複数年の留学で現地の高校を卒業される方もいます。今回の記事では、カナダ留学後に、日本の大学へ進学を希望される方、またはカナダの大学に進学する際に奨学金の申請を希望される方に、特に知っておいて頂きたいカナダの常識があります。それは、リファレンスレターです。日本語で言うところの推薦状です。
カナダの高校を卒業して帰国子女枠で日本の大学への進学を目指す場合や、1年間だけの留学をされた方も、大学の推薦入試のために留学していた学校からの推薦状が必要になることがあると思います。その際に、エージェントである弊社に連絡を頂くことがあります。
「大学入試のために推薦状が必要なので学校へ依頼をお願いします。」
これが実は、カナダではあり得ないことです。
カナダは、「推薦状」というものにとても重きを置く文化があります。そしてそれは、学生が書いてもらいたい先生に直接、丁寧にお願いをするものです。
そのために普段から学生は先生に対して敬意を払い、良い関係を築いていくことが重要になります。カナダの現地の学生さんでも、大学への出願時、（特に奨学金の申請をする時などには）先生からの推薦状が必要になります。その先生が書いてくれる内容は、普段のその学生の、授業態度や、授業への取り組み、周りの学生への良い影響、試験の結果など、そう言ったものが、反映されて来ます。そしてそれが大学進学や奨学金の獲得の有無に関わってきます。
以前、カナダでの高校卒業を目前にした留学生の方から、「日本の大学に出す推薦状を、何度も先生にメールしているのに、返事が来ない。キャタリストカナダさんからお願いしてもらえませんか？」という相談を頂いたことがあります。
どんなメールを書いたのかがとても気になったので、先生に書いたメールを見せてもらいました。
そのメールを読んで私は、びっくりしました。
Hi, I need a reference letter for my uni application and I need it by the end of this week. Can you send it to me before Friday?
これでは書いてもらえるわけないです。
きちんと、宛名を付けて、丁寧な始まりで、いつもの先生の授業を楽しんでいること、学びが多く、感謝しているということを伝える。そして、どこどこの大学へ進学したいと思い是非、先生に私の推薦状を書いて頂きたいです。と伝える、大学の方から何か条件や記載してほしい項目などがあれば、それも付け加えて、感謝を伝えて結ぶ。
そしてメールで依頼をした後に、実際に先生のところへ行き、声をかけて、再度お願いをしておく。フォローアップです。これをすることであなたがきちんとしていると言うことが伝わります。
こういった正しいステップを踏むことによって、良い推薦状を書いてもらえます。上記の方も、失礼な依頼の仕方をしたことをお詫びして丁寧に依頼をするメールを書き直してもらい、フォローアップもして、推薦状を書いてもらいました。普段の授業態度や成績がとても良い方だったので、きちんとお願いをすれば書いてもらえました。
日本の大学への出願時、カナダの大学へ進学する際に奨学金を申請したい方は、先生に書いてもらう推薦状はとても大切ですので、是非覚えておいてください。また日本に帰国してしまうと頼みにくくなったりフォローアップが出来ないので、将来的に使うと分かっている場合は、留学中に先生にお願いをして、書いてもらい受け取ってから帰国されることをお勧めします。
留学をしていた時の、「通学証明書」や「成績証明書」はエージェントの範疇になるので、お手伝いさせて頂きます。各種証明書は弊社でお手伝い可能です。
a reference letter is something you earn, not just given to you.
