高校生の留学に大切な環境とは?
留学生も親も安心できる環境。未成年の留学生活を考えた時に、一番大切になるのは、まず安全で治安が良いというポイントになると思います。私も三人の子供を持つ親ですが、子供を海外に行かせるなら治安がやはり一番大事です。カナダには、バンクーバーやトロント、モントリオールと言った大きな都市があり、やはり大きな都市になるにつれて治安や犯罪は増えると思います。カナダは比較的、住みやすく、治安が良いと言われている国ですので、大抵のところは一般常識を持ち(夜道の一人歩きやお店で荷物を席に置いたままたトイレなどへ席を立たない、多くの現金を持ち歩かない)、ホストファミリーや学校の先生が教えてくれる、その街で避けた方が良い地域へ立ち入らないようにすれば、基本的には問題なく留学生活を送れると思います。もちろん英語力も大事です。英語力が伸びてくると、周りの友達や大人達からの情報もたくさん得られるようになります。「最近、こんなことがあったから、気をつけなければいけないよ」という注意をしっかり受け止められるようになると思います。これは日本でも同じですよね。その街の治安が良い、悪いも、もちろんありますが、海外の街で安心して生活をして行くためには一般的な自己防衛能力と英語力も大切ということは覚えておいてください。
カナダ高校留学・治安の次は?
そして、治安の不安がある程度取れると、次に留学先を選ぶポイントとしては、ここ近年の円安、カナダでの物価高を考えるとやはり予算も大切かと思います。コロナ前に比べると、留学費用も高くなってきているので、出来るだけ費用を抑えて良い留学をしたいと思われるご家族も多いかなと思います。そこで今回は、治安が良く、カナダの公立の中では比較的費用を抑えて留学できる街を1つご紹介したいと思います。それは、マニトバ州の州都である「ウィニペグ」という人口80万人のカナダでは大都市の分類に入る街の郊外にある教育委員会です。
一つだけマイナスポイントを最初にお伝えします。
カナダのマニトバ州ウィニペグと聞いて、ご存知の方は恐らく皆さん口を揃えて言われることがあります。それは、「寒いよ!」という点です。これはいくら他に良い点があっても無理という方もいらっしゃると思いますので最初にお伝えしておきます。ウィニペグの冬は寒いです。2023年から2024年にかけての冬は例年に比べてかなり雪が少なく楽な冬だったそうですが、毎年、真冬はマイナス25度、マイナス30度を記録する日もありますので、そんな寒いのは無理という方にはお勧めは出来ない街になります。「暑いよりは寒い方が良い、カナダに留学するから冬が寒いのは仕方ない、冬を楽しむよ。」と言う方は是非読み進めてください。元々、寒いところに、80万人もの人が住んでいます。地元の人は、寒いから家に閉じ籠るではなく、冬を楽しもうという方もたくさんいらっしゃいます。
ウィニペグが高校生の留学に向いてる7つの理由
2024年4月に、キャタリストカナダ代表である私、水谷がウィニペグを訪問して、ウィニペグ市内中心部ではなく、その周りにある郊外の5つの教育委員会を実際に視察してきました。その中で、ウィニペグの高校留学はこんなところが良いなという点を順番にご紹介したいと思います。
理由1 : 大きな都市に5つの教育委員会
ウィニペグという街の中に実は教育委員会が5つあります。実はこれは他の大都市とは違うのです。例えば、バンクーバー、トロント、カルガリー、オタワなどのカナダの大都市には、それぞれその都市を丸ごと管轄している、バンクーバー教育委員会、トロント教育委員会、カルガリー教育委員会と言った大きな教育委員会があります。留学生を受け入れている留学プログラムも教育委員会が運営しているので、留学生プログラムも規模が大きくなってしまいます。ウィニペグの市内には以下の5つの教育委員会があります。
- ウィニペグ教育委員会
- ペンビナトレイル教育委員会
- セントジェームズアシニボイア教育委員会
- ルイスリエール教育委員会
- リバーイーストトランスコナ教育委員会
この5つの教育委員会が、ウィニペグ市内にあります。1つ目のウィニペグ教育委員会がウィニペグ市内の全ての学校を管理しているわけではありません。他の4つもウィニペグ市内にある教育委員会です。都市が5つに分割されて、それぞれの地域に教育委員会があり、それぞれが留学プログラムを運営しているので、1つの留学プログラムが小さくなります。
この利点としては、
- 一つの教育委員会の一存で費用がどんどん上がっていかない。ウィニペグの中にある5つの留学プログラムの代表の方達は、皆さんとても関係がよく情報交換やお互いにアドバイスなどをして良い関係でつながっています。そこで、ちょうど良い競争の原理が働くのか、皆さん出来るだけ費用を上げないように考えてくれています。5つの留学プログラムの費用はほとんど同じになっています。
- 留学生が1500人〜2000人もいるような大きな教育委員会の留学プログラムだと、正直、サポートが行き届かないこともありますし、留学生向けのイベントなども開催されません。人数が多すぎて企画運営が出来ない。小さな留学プログラムは、留学プログラムのスタッフが全員の名前を覚えて、細かくサポートできるというメリットがあります。成績や取得科目、卒業に向けての単位などについても管理してくれます。
ウィニペグ留学のメリットは大都市なのに、小さな教育委員会で留学が出来るということになります。これは私のエージェント目線で気づいたことかも知れませんが、留学生の方にとってメリットになるのは間違いないと思います。
理由2:大都市だからなんでもある!
これは当たり前かも知れませんが、約80万人もの人が住む街なので、必要なものは何でも揃います。郊外型の大きなショッピングモールもありますし、大抵の習い事であればすることが出来ると思います。スポーツ施設もあるし、市バスも走っているので、移動も便利です。ウィニペグという街があまり日本の方に知られていないので、すごい田舎という印象を持たれる方もいるようですが、そんなことはありません。またウィニペグ空港に到着すれば、どの教育委員会の留学プログラムでも空港まで送迎があります。
理由3: 留学費用が安い!
ウィニペグにある留学プログラムの1学年度の留学費用(入学金、授業料、ホームステイ、保険、後見人、空港送迎、アクティビティ費用)の平均が、$22,834ドル(CAD) です。1カナダドル110円で計算して、日本円で250万円、航空券やお小遣い、スマホ代、学生ビザを取得するための費用などを含めて年間300万円前後で収まる予算の留学プランになるかと思います。ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーやビクトリア周辺、オンタリオ州のトロント周辺の教育委員会と比べると$10,000ドルほど違うので、その差額は100万円を超えると思います。
理由4: 日本人留学生が少ない
先ほども書きましたが、ウィニペグは日本の方にあまり知られていない街であることと、冬が寒いということから、日本人の留学生はとても少ないです。今回、ご紹介している5つの教育委員会の中にある高校には、日本人が1人もいないという学校も珍しくありませんし、一番多いと思われるペンビナトレイル教育委員会でも1つの学校に 4-5人ほどの日本人留学がいて多い方だと思います。英語漬けの環境で高校留学をしてみたいという方にとっては良い環境だと思います。
理由5: スポーツ観戦が楽しめる!
ウィニペグはカナダの中でも大きな都市で、人口も多いことからカナダの人気スポーツのプロチームがあります。
- アイスホッケーのウィニペグジェッツはNHLに加入するプロチームで地元の人達も熱狂的なファンが多いです。
- カナディアンフットボールのウィニペグブルーボンバーズ
- ベースボールのウィニペグゴールデンアイズ
- カナダバスケットボールリーグに参加するウィニペグシーベアーズ
- マニトバ大学のスポーツチーム・バイソンズ
- カーレースは、ビクトリーレーン・スピードウェイ
スポーツが盛り上がっているときは、先生も学生もワクワクしています。私がウィニペグを視察した2024年4月はちょうどアイスホッケーのウィニペグジェッツがプレーオフに進出しており街中が盛り上がっており、先生たちもジェットのユニフォームを着て授業したりなどとても盛り上がっていました。ウィニペグは大きな都市なので、各種スポーツチームが地元にあります。大きなスタジアムも市内にありますので、スポーツが好きな方はスポーツ観戦を留学中に楽しむことが出来ます。スポーツの話題で先生やホストファミリー、カナダ人のお友達とも仲良くなるきっかけになると思います。
理由6: 観光地でもあり、自然もたくさん
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ウィニペグは観光地としての一面もあります。有名な観光地を以下にいくつかご紹介します。
- カナダ人権博物館
- アシニボイアパーク公園(動物園、水族館)
- カナダ造幣局
- マニトバ博物館
- ウィニペグアートギャラリー
- 航空博物館
- The Forks
- The Exchange District National Historic Site
ウィニペグには自然も沢山あり、湖で魚釣りや大きな公園もいたるところにあります。冬は寒いですが、様々なアクティビティを楽しむことができます。
理由7: E-designation 州独自の英語サポート
マニトバ州の教育システムには、E-Designationという仕組みが高校にあります。これは留学生や移民でカナダへ来た学生さんなどの、英語力が通常の授業についていけない学生向けに、先生が説明を増やしてくれたり、提出課題の量を減らしたり、テストを簡単にして、単位取得を目指すという仕組みです。このようなサポートを受けながら通常の英語クラス、社会のクラスに参加していきます。E-Designationの仕組みがあることにより、カナダ人の学生と同じ授業を受けて、先生のサポートを受けながら、英語力を伸ばしていくことができ単位取得も可能になるということです。E-Designationについては別途説明した記事がありますので詳しくはこちらをご覧ください。もちろん卒業のために必要な単位として計算されますので、マニトバ州は卒業しやすい仕組みのある州と言うことも出来ます。
受入可能な日本人の数は限られています。
ウィニペグにある教育委員会の全てを視察しましたが、全ての教育委員会の留学プログラムのディレクターの方達が全員「是非、日本からの留学生に来てほしい」とのことでした。ですが、ほとんどの学校で国籍による人数制限をしているので、1つの学校に入れても2名から4名になると思います。サポートが充実している良い学校は早く枠が埋まってしまうので、ウィニペグでの高校留学に興味のある方は是非、早めにお問い合わせください。ウィニペグの魅力が伝わっていると嬉しいです。何か質問やご相談のある方はお気軽にキャタリストカナダ水谷までご相談ください。お待ちしております。