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カナダ高校の選び方ガイド!あなたにあったカナダの高校を見つける方法とは?

カナダ高校の選び方

夢を叶える最初の一歩は自分の夢を明確にすること

どこの学校がいいのかな?? 何が違うのかわからない! 何を基準に選べばいいのかわからない!

このページに来てくれたあなたもきっとそうではないでしょうか。カナダでの高校留学を検討し始めた方が、やはり一番悩むところが、「どの州の、どの教育学区の、どの学校にしようかな?」ではないでしょうか。カナダは大きな国です。カナダは日本の文部省のような、国レベルで教育を管理管轄する機関がありません。州ごとに教育の基準やカリキュラムが違います。さらに州の中が複数の教育区に分かれています。留学生の受入もこの教育区ごとに行われています。カナダで高校留学をする場合、留学生の方達にはとても多くの選択肢があります。カナダ国内でどれだけの教育区が留学生を受け入れているかというと、なんと!112の教育区が別々に留学生を受け入れているのです。同じ州であれば、卒業要件の単位数などは同じですが、留学費用や留学生向けのイベント、ホームステイなどはそれぞれが別で運営をしています。(驚かれるかも知れませんが、同じカナダの公立高校でも州や教育区が違うと年間の留学費用が100万円近く差があります。)これだけたくさんの選択肢があると、どこを選べばいいのかわからなくなると思いますし、大切な高校留学ですから、自分の目的や希望、そして好みに合わない場所を選んで現地で後悔だけはしたくないと思います。そこで今回の記事では、何を基準にカナダでの高校留学先を選ぶのかをご紹介したいと思います。そして、さらに大切なのは、この高校を選ぶことをきっかけに、自分がどんな高校留学をしたいのか?を明確にして頂きたいです。是非ご家族で話し合って頂ければと思います。大切なのは、「カナダにどんな学校があるのか?」という選択肢を知り、そして「自分がどんなカナダ高校留学をしたいのか?」を明確にすることによって、ベストマッチの留学先を選ぶことができます。 これが実はカナダ高校留学の準備の中でも一番大切な選択・決断になりますので、判断基準になる情報をお届けしていきたいと思います。長い記事になりますがお付き合い頂ければと思います。

カナダ高校留学・学校の選び方の5つのポイント

まず最初にカナダの高校留学先を選ぶ際に基準になる項目をまとめてご紹介したいと思います。

  • 地域(西海岸、中心部、東海岸、田舎?小都市か?大都市か?治安や物価なども)
  • 留学生の数、日本人留学生の数
  • 学校の大きさ(大きい学校のメリット、小さい学校のメリット)
  • 受講したいコースがあるか?やりたいスポーツができそうか?
  • 予算(授業料、ホームステイ、保険などの費用)

それでは順番に見ていきましょう。

カナダ高校選びのポイント1!地域から選ぶ!

カナダは広いです。西海岸のバンクーバーと東海岸のハリファックスで時差が4時間あります。同じ国なのに!日本から近いブリティッシュコロンビア州のバンクーバーやビクトリア、そしてオンタリオ州のトロントなどはカナダでは有名な観光都市でもあるのでご存知の方も多いと思います。こう言った大きな都市へ留学するのも1つですし、大きな都市へ車で1時間、2時間ほど離れた小さな都市や田舎町で、普段は留学生が少ないカナダ人に囲まれた環境でしっかり学び、時々留学生向けのイベントで大きな街へ旅行へ連れて行ってもらったり、ホストファミリーがショッピングで出掛ける時に一緒にいくくらいで大丈夫と言う方もいると思います。

都市部での高校留学のメリット

バンクーバーやトロント、カルガリー、エドモントンなどの大きな都市での留学で便利なのは、やはり街の中になんでも揃っているということです。博物館や美術館も豊富ですし、動物園やテーマパークがあったり、観光地としての部分も楽しめます。普段から友達とショッピングに出掛けることもできます。スポーツの好きな方や音楽、芸術、演劇などに興味のある方にも最適です。メジャーリーグが好きな方はトロントにカナダ唯一のメジャーリーグ球団ブルージェイズがあります。2018年5月にはエンジェルズの大谷選手がトロントに来てブルージェイズと試合をしました。野球好きにはたまらないでしょう。海外のコンサートや演劇などに興味のある方にとっては若いうちから一流のものに触れることで大きな影響を受けることがあるかも知れません。もちろん、「高校留学は遊びじゃない!」と思われる方もいるかも知れませんが、こう言った環境が与えてくれる良い影響もあることは間違いありません。もちろん都会には良い部分もあれば、治安という意味で不安もあります。それに都会に行けばいくほど留学生も増えますし、日本人も多いです。すでに英語力が高く海外生活経験のある留学生にとっては都会でも良いと思いますが、英語力が低く初めての海外生活、日本人が目の前にいれば日本語で話してしまうという方には少し注意が必要とも言えます。

カナダの小さな街・田舎町での高校留学のメリット

小さな街や田舎町のメリットはやはり何と言ってもフレンドリーなコミュニティの中で英語漬けの環境です。大きな都市で、「英語半分、日本語半分」のような留学になってしまっている高校生と、小さな街でどっぷり英語漬けの環境で頑張り続けた高校生の、その英語力の差は本当に愕然とします。発音から作文力まですごく差が出ます。もちろん都会で頑張っている留学生もいますし、都会で良い留学をされた方もたくさんいると思います。どちらも努力された結果だと思いますが、英語力をあげるための環境と言うことを考えると小さな街の方が環境的には良いと思います。ただ逆にデメリットもあります。それはシンプルに不便なことが多いです。これは日本でも同じだと思います。買い物をする場所が少なかったり、遊びの場が少なかったりすることがあると思います。私はカナダの都会と田舎の両方の高校を視察したことがありますが、設備についてはそんなに大きな差がないように感じました。田舎の学校でも設備にお金をかけている学校もたくさんあったので小さな街や田舎だから学校の設備が整ってないということはないと思います。

大自然で選ぶ!カナディアンロッキー!

カナダと言えばやはり大自然、その中でもロッキー山脈と言えばアウトドア好きにはたまらない環境だと思います。大自然の中で「アウトドア教育」と言って山の中での生活や自然保護、動物保護、サバイバルなどについて学べるプログラムを高校で受けることができます。もちろんスキーやスノーボードが大好き!という方にとっては楽園のような毎日を過ごすことができます。学校帰りに市バスでスキー場まで行ける環境もありますし、週末には毎週末のように先生が生徒をスキー場に連れて行ってくれる学校や、スキーが大好きなホストファミリーもいます。夏はロッキー山脈の中で様々なアウトドアアクティビティーが楽しめます。これこそまさにカナダでしか受けられない高校教育と言えると思います。

高校留学でしか経験できなカナダ留学があります。

留学先を選ぶときに1つ知っておいて欲しいのは、バンクーバー、トロント、ビクトリアなどの都市には、大学生や大人になってからでも十分行く機会があると思います。語学留学も出来ますし、カナダの大学やカレッジ留学の機会もあります。ですがカナダの小さい街や田舎街でホストファミリーや学校のスタッフに守られながらカナダで留学できるのは高校生のうちにしか出来ません。大人になってしまうと受け入れてくれるところがないです。安全と言う面も考えるとカナダの小さな街での高校留学はとてもオススメです。

ハリファックスという街を選んだ私が15年経っても今だに得していること

私はカナダでの高校留学の経験はありません。高校生の時に外国に行こうなんて考えたこともなかったです。日本の高校生活や部活、友達付き合いでいっぱいでした。高校からカナダへ行こうという志の高い高校生のみなさんは本当にすごいなと思いますし、是非、カナダで良い経験をして頂きたいと思います。私が本格的に英語を学びたいと思ってカナダへ語学留学をしたのは28歳の時、しかも働いている会社を辞めて、結婚して奥さんと一緒に渡航しました。もともとはカナダへ移住するつもりで渡航したのですが、奥さんの希望もあり2年後に日本へ戻り、子供が生まれ、今に至ります。私は英語を学ぶためにハリファックスという、日本には知名度が低くしかも一番遠い東海岸にある街を選びました。これが本当に良かったです。カナダ専門の留学エージェントをしていることもあり、今でも仕事でカナダへ行きいろんな街でたくさんの人に出会うのですが、「ハリファックスで英語を学んだ」と言うと、ものすごく話が弾みます。ハリファックスじゃない街でハリファックス出身の人と出会った時の親近感はすごいです。カナダの中の小さな街も誰かのホームタウンです。留学先がカナダの故郷になるような高校留学も良いと思います。

カナダ高校選びのポイント2!留学生の数・日本人の数で選ぶ!

先ほどもお伝えしましたが、カナダでは各州の中の各教育区ごとに留学生の受け入れをしています。その中には、留学生の受け入れに積極的でどんどん留学生を受け入れている教育区もあれば、現地のカナダ人の学生の数との割合を考えて人数の制限をしながら受け入れている教育区、そして受け入れる留学生の国籍の割合にも気をつけて人数制限をしている教育区などがあります。例えばブリティッシュコロンビア州のある教育区では、留学生の数が2000人以上いるところもあります。中国、韓国、日本などアジアからの留学生がたくさんいます。その教育区としてはシンプルに留学生が入って来ればその分、資金が集まります。その資金を利用して学校の設備投資に当てる、そうすればカナダ人の地元の生徒たちにもメリットになるという考え方のところもあります。

他には、カナダ人の人口割合が大きい学校では、やはり世界中からの留学生を受け入れることによって、様々な文化に触れることができるので、カナダ人の高校生にとってもプラスになると考えて受け入れを行っている教育区もあります。

留学生が多い学校のメリットとしては、世界中から集まる同じ境遇の留学生と仲良くなれるし、お互いに気持ちの分かり合える仲間がいると言うことも出来ます。デメリットとしては、やはり地元のカナダ人学生と留学生の間に壁が出来てしまうこともあると思います。なかなかカナダ人の友達が出来ないと悩んだりするのはやはり留学生の多い学校の生徒さんに多いです。アジアの中でもいろいろと国によって価値観に違いがあり、日本人の留学生はやはりカナダ人の友達が欲しいなと思いますが、韓国や中国の留学生は意外と同じ国籍の留学生の友達と仲良くしていてハッピーな感じもあるようです。

日本人が多いことにメリットがあるとすれば、先ほどと同じように、同じ日本人同士で気持ちが分かり合える、助け合える、情報交換ができる。と言えるかも知れません。デメリットはやはり日本語で話してしまい、英語の勉強が進まなくなってしまうかも知れません。

留学生が少ないカナダの高校の視察もしたことがありますが、やはり留学生と地元のカナダ人の生徒たちが仲良く話したり遊んでいる様子をよく見かけました。

カナダ高校選びのポイント3!学校の大きさで選ぶ!

カナダの高校は都会では10年生から12年生までの3学年だったり、9年生から12年生までの4年生だったりします。小さな田舎町だと幼稚園から12年生までが全部一緒の学校もあります。大きな学校だと3学年で3000人くらい生徒がいます。大きな学校のメリットとしては、コースが豊富なので設備の整った環境で、面白いコースを受講することが出来ます。例えばパイロットを目指すコースやCAD製図、ロボット工学なんかもあります。日本語のクラスもあったりするので、そこで先生のアシスタントをしたり、日本語に興味のあるカナダ人の学生のサポートなんかで友達ができるかも知れませんね。大きな学校のデメリットとしては、バスケやサッカーなどのスポーツチームに入りたいとしても、トライアウトを受けて実力が高いことを証明しないとチームに入れてもらえません。「カナダに行ったらバスケットがやりたい!」と思って渡航しても実際に高校が始まったらトライアウトを受けなくてはいけなくて、レベルが高くて入れなかったということもあります。逆に小さな学校であればトライアウトもなくチームに入れてもらえることがほとんどなので、スポーツはやり易いと思います。学校の大きさはやはり好みもあると思います。日本の中学や高校で生徒数の少ない小さな学校に通っていた方は同じように小さな学校が良いと感じるかも知れませんし、大きな学校に通われている方は、大きな学校の方が良いと感じるかもしれません。

カナダ高校選びのポイント4!受講したいコース&スポーツで選ぶ!

多くの方がカナダの学校でどんな授業、どんなコースが提供されているかをあまりご存知ないと思います。カナダは日本の高校のように工業高校、商業高校、水産高校、農業高校という概念がなく、地域にある高校で様々なコースを提供しています。主要科目は日本と同じように、国語(英語・フランス語)、数学、理科、社会、外国語、体育などがありますが、この他にも選択科目でたくさんのコースを提供しています。私がカナダの高校をたくさん視察する中で見つけた珍しいコースにはこんなものがありました。

  • パイロット・航空学
  • ロボット工学
  • 考古学・古生物学
  • CAD製図
  • 3Dアート
  • 印刷・プリント
  • デジタルアート
  • 映像制作・TV制作
  • 自然保護
  • 美容・エステ・ネイル・ヘアスタイル
  • リーダーシップ
  • 起業家
  • クッキング、お菓子作り、パン作り
  • 観光ツーリズム
  • 自動車整備
  • 溶接
  • ウッドクラフト
  • 大工

などなど。様々なコースが提供されています。日本では高校を卒業した後の専門学校で学ぶようなことを高校で提供しています。カナダでしか受けられないものもありますし、競争率の高い科目や高い英語力が必要なものもありますが、是非興味のある科目がある高校を選んで頂ければと思います。

カナダの高校にあるアカデミーについて

カナダの高校にはアカデミーというものがあります。これは学校の中の専門学校のようなもので、スポーツや音楽に特化したプログラムを提供しています。アイスホッケーアカデミー、サッカーアカデミー、テニスアカデミー、バレエアカデミー、機械工学アカデミー、アニメーションアカデミーなど、ある専門分野にフォーカスした学習を提供しそちらで卒業に必要な単位が取得できるプログラムです。もしあなたが、何か特定の分野が得意でカナダでもそれを伸ばしたいのであればアカデミーのある学校は良い選択肢になるかも知れません。

IBディプロマの取得を希望される方へ

カナダでIBディプロマの取得をご検討の方もいらっしゃるかも知れません。カナダの公立高校でもIBプログラムを提供している学校があります。とても高いレベルの英語力と学力が必要とされます。公立は私立ほどのサポートが期待できるわけではありませんので、公立高校でIBが良い選択かどうかは難しいところではあります。多くの教育区で、留学生がIBを受講する場合は10年生から受ける必要があります。

カナダ高校選びのポイント5!ズバリ、予算で選ぶ!

カナダ高校留学には大きな費用が掛かります。1年間の体験留学でも年間の授業料とホームステイ費用・保険などを合わせて170万から250万ほど掛かりますし、2年半や3年間かけての卒業留学であれば費用はさらに掛かります。「1年間だけなら少し高くても大丈夫かな?」と言うご家庭もあれば、卒業したいのであれば費用の安い教育区から良いところを探すのもありだと思います。カナダの各州の高校留学プログラムについてリサーチをしておりますが、カナダの州を費用が高い順に並べると・・・

  1. オンタリオ州(トロントやオタワがある州)
  2. ブリティッシュコロンビア州(バンクーバーやビクトリアがある州)
  3. アルバータ州(カルガリーやエドモントンがある州)
  4. マニトバ州
  5. ニューブランズウィック州
  6. ノバスコシア州

大体、このような順番になります。各州の一般的な授業料からの情報なのでオンタリオ州の中にも費用が安い学校もあります。年間費用(授業料、ホームステイ費用)がオンタリオ州で250万円弱、ブリティッシュコロンビア州で230万円くらいが相場になります。一番安いノバスコシア州は年間160万円弱です。

次のステップ!何から始めれば良いのか?

一番大切なのは、学校選びというステップも大切にすること。それをきっかけに自分がしたいカナダ高校留学が明確になってきます。ビジョンが出来てきます。もちろん現地に行けば期待以上のこともあれば期待外れのこともあります。ですがしっかりリサーチ、プラン、スケジュールが出来ていることによって、想定外のことは少なくなってきます。

カナダ大使館主催・年に2回開催の留学フェアを活用しましょう。

毎年3月と11月に東京にあるカナダ大使館が主催のカナダ留学フェアというイベントが開催されます。これはカナダの高校、大学、カレッジ、語学学校のスタッフが来日して、直接日本の留学希望の学生や社会人の方たちとお話ができる機会になります。カナダ大使館・留学フェアの特設ホームページがありますのでご紹介します。イベントは東京と大阪でも開催されますので日程の合う方は是非参加してみてください。

東京・大阪・名古屋で毎月開催!個別留学相談会

ハリファックスサポートセンターではカナダ高校留学相談を受け付けております。カナダでの高校留学に必要な知識や手続きの流れ、各州の教育区の特徴や、あなたにあった教育区を選ぶお手伝いをしております。また各教育区への入学手続きもサポートしております。カナダ高校留学をご検討中の方は是非一度お問い合わせください。また毎月、東京・大阪・名古屋で個別の留学相談会を開催しております。実際に代表水谷と会ってあなたのカナダ留学プランを一緒に考えましょう。

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