「オンタリオ州の田舎町で、日本人の少ない環境で頑張っているのですが、なかなか英語で会話が続かないです。ネイティブの子や先輩、同じ留学生の友達はたくさんいるのですが、軽い挨拶で終わってしまい、なかなか深くは付き合えません。何か対策できるようなことがあればアドバイスを頂けると嬉しいです。」
カナダ留学の高校に留学中の学生さんから頂いたご相談です。会話が続かない。その気持ちわかります。私も経験あります。もっともっと話したいという気持ちはあるのに、なかなか言葉が出てこない。私も語学留学中によくありました。この状況を改善するために、誰にでも出来ることがありますのでご紹介しますね。
コミュニケーションの大原則
「コミュニケーションにおいて、相手の注意を引くのは、ズバリ質問です。相手に質問をすることで、相手はその答えを探します。」
昨日の夜ごはんは何を食べましたか?
と質問されたら、頭の中で何を食べたか答えを探しにいきますよね。
質問は、言い方を変えると、相手の脳に命令をしているようなものなのです。
そして、英語という言語には、2種類の質問があります。
① YES/No クエスチョン
② WHクエスチョン
相手に YESかNoを確認するのが、YES/NOクエスチョン。
相手から何かの情報を聞き出すのが、WHクエスチョン。
会話を弾ませるにはどちらの質問が大事だと思いますか?
そうです。WHクエスチョンです。
WHクエスチョンを操れるようになろう!
WHクエスチョンとは、
What
Who
When
Where
How
How much/ How many
などで始まる疑問文ですね。これは相手から情報を引き出す質問です。
相手に、Yes/Noクエスチョンを聞くのではなく、WHクエスチョンを聞くのです。
そのための英語力を意識的に練習しましょう。
Do you like sushi? よりも、What's your favorite sushi?
Do you like anime? よりも、What's your favorite anime?
簡単にいうとこういうことです。
まずは、しっかりと WHクエスチョンが作り出せる文法力、文章作成力を磨きましょう。練習しましょう。新しく出会ったお友達との場面を想定して、考えられるWHクエスチョンを書き出してみましょう。20個くらいは紙に書いてみてください。それを何度も何度も自然に出せるように練習してください。
そうすれば、相手が何らかの情報を返してくれます。
それに対してコメントしたりさらに質問をしたりして相手のことを知っていくことが出来ます。もちろん、WHクエスチョンだけで会話が成立するわけではないですし、Yes/No クエスチョンを聞いても情報が返ってくることもあります。
例えば、こんな感じ。
You: Hey, I like your hoodie. Where did you buy it?
(あなたのパーカーかわいいね。どこで買ったの?)
Friend: Oh, thanks. I got it from Roots in the shopping mall.
(ありがとう。ショッピングモールのルーツだよ。)
You: Nice. Do they have other colors?
(ありがとう。いいね。他の色もあった?)
Friend: Yeah, they had gray, black and yellow. I got this because I like yellow.
(あったよ。グレイ、ブラック、イエロー、私は黄色が好きだからこれにしたよ)
You: What size are you?
(サイズ何?)
こんな感じで、WHクエスチョンが操れると会話を膨らますことが出来ると思います。なので意識的にWHクエスチョンの作り方やバリエーションの付け方を練習してみてください。
上手くいくといいですね。頑張れ留学生!