結論から言います。 カナダ留学の費用は、どこで学ぶかで大きく変わります。 授業料とホームステイ費を、大都会(トロント・バンクーバーなど)と費用を抑えられる小さな州で比べると、その差は最大で1万ドル。日本円にすると、年間100万円以上になることもあります。ただし「高い=良い」でも「安い=悪い」でもありません。大切なのは、留学する本人・留学先の環境・ご家庭の資金プラン、この3つが合っていることです。
こんにちは。キャタリストカナダの水谷です。カナダ専門の留学エージェントを始めて、今年で20年になります(2006年創業)。現在はカナダ・マニトバ州ウィニペグ在住。この10年で200校以上のカナダの高校を視察してきました。
シリーズ「見積書に載ってこない留学費用」の第4回。今回は、費用そのものの“地域差”と、留学先の選び方です。
1. 留学費用の大部分は「授業料」と「ホームステイ費」
留学には飛行機代や保険代などもかかりますが、費用の大きな部分を占めるのは、授業料とホームステイの滞在費です。
そして、この2つは州や教育委員会によって変わります。
カナダは10の州すべてで留学生を受け入れています。西のブリティッシュコロンビア州から、東の端のニューファンドランド州まで。同じ「カナダ留学」でも、どの州のどの教育委員会を選ぶかで、費用は変わってくるのです。
2. 大都会と小さな州で、最大100万円の差
トロントやバンクーバーのような大都会と、私が住むマニトバ州のように生活費を抑えられる州。授業料とホームステイ費を比べると、最大で1万ドルほど変わります。日本円で100万円以上の差です。
同じカナダ留学で、行き先によって100万円も差が出るのなら、資金プランの立て方にも工夫の余地があるということです。
3. 大切なのは“3つのマッチング”
ここで誤解してほしくないのは、「高いから良い」でも「安いから悪い」でもないということです。
カナダ高校留学でうまくいく鍵は、次の3つが合っていることです。
- 留学する本人 — 性格、夢や目標、やりたいこと、休日の過ごし方、好み(どんな街に行きたいか、自然の中がいいか)
- 留学先の環境 — 大きな街か小さな街か、自然に囲まれているか
- ご家庭の資金プラン
極端に言えば、どれだけ安いプランでも、その子に合っていなければ苦しんでしまう。逆に、どれだけ高い費用をかけても、環境が合っていなければうまくいきません。3つのバランスを見ることが大切です。
4. “合う街”を選べていたら——ある留学生の話
私はたくさんの学校を視察する中で、日本の留学生に会って話を聞きます。
ある子は、都会のバンクーバーで留学していました。とても優等生で、小さい頃から英会話を習い、中学でも英語が得意科目。留学開始時点で、ある程度英語ができていました。
でも、話を聞くと——「本当はもっとスキーがしたかった」「もっと自然のあるところに行きたかった」。「日本人の少ない町に行きたかった」都会での留学だったので、スキーにはほとんど行けなかった、と。
その子くらい英語の準備ができていたなら、スキー場が近い田舎の街を選ぶだけで、十分うまくいったはずです。「こんなに大きな街じゃなくてよかった」と、ポロッと言ってくれました。
最初のマッチングが少し違っていれば、もっと充実した留学になったかもしれない。費用も数10万円安くして、その費用をスキー場の年間パスや板やブーツを購入することもできました。——そう感じた一例です。
※プライバシー保護のため、複数の事例をもとに再構成しています。
5. 浮いたお金を、成長のために
もしバンクーバーと小さな街で、年間70万円の差が出るのなら。その70万円を、お子さんの別のことに投資できます。
- 語学留学を足す:1〜2ヶ月の語学留学を先に入れて英語力を伸ばし、高校留学につなげる
- 家族の思い出:留学は家族のビッグイベント。9月に始まり6月に終わるタイミングで、お父さんお母さんがカナダへ行き、通っていた学校を一緒に回り、英語を話す姿を見て、お世話になったホストファミリーに挨拶して観光して帰る
- 将来への準備:これから大学に進むなら、その資金や、パソコンなどへの投資にも
どのご家庭も、楽に留学させているわけではありません。教育ローンを組んだり、祖父母からの生前贈与だったり、家族みんなで工面して、なんとか実現しようと努力されています。だからこそ、そのお金をフルに活かしてほしいのです。
よくある質問(FAQ)
Q. カナダ留学の費用は、どこで学んでも同じですか? A. いいえ。授業料とホームステイ費は州や教育委員会で変わります。大都会と小さな州では最大1万ドル(年100万円以上)の差が出ることもあります。
Q. 費用が安い留学先を選べばいいですか? A. 安ければ良いわけではありません。その子に合っていなければ、うまくいきません。大切なのは、留学生本人・環境・資金プランの3つが合っていることです。
Q. 費用を抑えるとどんなメリットがありますか? A. 浮いたお金を、語学留学や卒業後の家族旅行、進学準備など、お子さんの成長のために使えます。
Q. どうやって“合う街”を選べばいいですか? A. お子さんの性格・夢・好みと、街の環境、ご家庭の予算を合わせて考えます。留学先が決まっていなくても、一緒に整理できます。無料相談からご相談ください。
Q. 予算は正直に伝えても大丈夫ですか? A. はい、ぜひ正直に教えてください。そのほうが、浮いた分をどこに回すか(語学留学を足すなど)まで含めて、最適なプランを一緒に立てられます。
まとめ
- 留学費用の大部分は授業料とホームステイ費。これは州・教育委員会で変わる
- 大都会と小さな州では最大1万ドル=年100万円以上の差
- 「高い=良い」でも「安い=悪い」でもない。留学生×環境×資金プランの3つのマッチングが鍵
- “合う街”を選べれば、浮いたお金を語学留学・家族の思い出・進学準備に回せる
- 留学先選びは、いちばん大事な留学プランです
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シリーズ「見積書に載ってこない留学費用」
- ①ホームステイの食費
- ②交通費
- ③親が「ノー」と言いにくい追加費用
- ④留学先で費用が変わる(この記事)
- ⑤ 順次公開
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