カナダ留学でフライフィッシングを学ぶ
ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島の教育委員会、キャンベルリバー教育区（Campbell River School District）のカリヒ高校（Carihi Secondary School）にて実施されている、フライフィッシングプログラムのご紹介です。
プログラムの特長
このプログラムでは「フライフィッシング」を高校の授業として学びます。キャンベルリバーおよび周辺地域はバンクーバー島でも有数の釣り場に恵まれた土地ですが、カリヒ高校ではフライフィッシングと必須科目の英語を組み合わせたユニークなプログラム（上級生では科学の単位も取得）を提供しています。釣りシーズンに合わせて多様な釣り場を巡るフィールドトリップや、ゲストスピーカーによる講義、寄付されたボートの修理など、教室にとらわれないバラエティ豊かな活動が活発に行われています。
学生はフィッシング技術を学び、釣り場で実践しますが、釣りを通して自然との繋がりを深めるほど環境保全への関心も高まり、熱心に文献を読んだり、実際に保全活動に参加したり、という良い循環を生み出しています。
プログラムのカリキュラム・単位
カリキュラム – Curriculum
カリヒ高校のフライフィッシングプログラムは１学期間のコースで、主に英語、科学、フィッシング技術を学ぶことができます。
- 英語
BC州でGrade10、12の学生を対象に行われるアセスメントテストの、リテラシー（Literacy：英語の読み書き能力評価）のテスト対策として設計されたプログラム - 科学
環境保全、自然生態学、昆虫学、解剖学、ライフサイクルなど、フライフィッシングにからめた幅広い学習 - フィッシング技術
キャスティング、フライタイイング、ノットタイイング、釣りのメソッド、魚種の識別、釣りに伴う安全確保、エチケット、倫理、環境保全、釣り旅行の準備の仕方など - フィールドトリップ
釣りのシーズンに合わせて、多様な釣り場へ早朝から移動。自然観察や、環境保全学の実践としてのゴミ拾いなども行う - チャンピオンシップ出場
2019年には the Canadian Youth National Fly Fishing Championshipに、また the Maple Ridge Championship などへの出場（入賞）歴あり - その他
稚魚の飼育と放流、寄付されたボートの修繕や塗装、スポンサーの募金活動への参加、ほか
取得できる単位 – Credits
BC州の高校卒業要件にかなう単位として、以下の単位を取得することができます。
- 英語（English/Literary Studies）４単位
- 科学（Science）４単位、Grade11と12が対象
プログラムの体制・環境
カリヒ高校のフライフィッシングプログラムは、一人の教師のアイディアで、放課後のクラブ活動から始まりました。翌年には選択科目に、ほどなくしてプログラムとして認められ、現在は他校でも同様のプログラムを提供するなど、発展を続けています。
釣りに用いる道具とメンテナンス費、消耗品費などプログラムにかかる多額な費用は、長年にわたるスポンサーおよびサポーターからの寄付で賄われています。
カナダ漁業海洋省（Fisheries and Oceans Canada）の担当官や、自然保護管、生物学者（解剖学実習）など、ゲストスピーカーによる講義や実習があるほか、卒業生が講師として、後輩たちにフィッシング技術を指南する機会もあります。
費用・参加要件 – Fee & Requirements
- プログラム参加費は無料
- キャンベルリバー教育区（Campbell River School District）カリヒ高校（Carihi Secondary School） に所属する学生であること
- 10～12年生で受講可
留学生へのサポート体制 – Support
キャンベルリバー教育区では、留学生に対してELL（English Language Learning）プログラムを実施し、インターナショナルアドバイザーによるサポートが提供されます。また、留学生および現地学生との交流の機会として定期的なランチミーティングが開催されるほか、クリスマスなどのパーティー、ハイキングや旅行なども企画されます。
リソース – Resource
今回の記事を作成する際に、参考にした情報源をご案内します（英語）。
興味のある方、最新情報を確認したい方は是非、参考にしてみてください。
Carihi Fly Fishing facebook ページ
頻繁に更新され、活動の様子が生き生きと伝わります。一度、覗いてみてください！
プログラム設立者に関する地元紙の記事
2021年度のCampbell River Mirror’s Local Heroes Awardsにて、プログラム創設者の先生が最優秀教育者賞（Educator of the Year）を受賞したときの特集記事
教育委員会 – Board of Education
留学費用などに関しては、こちらの教育委員会の紹介ページをご覧ください。
https://www.canada-schools.site/crsd-isp/
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