アルバータ州高校留学 興味&好きなことで選ぶ

St. Francis Xavier高校で野球を続ける高校留学 ― エドモントン・カトリックのベースボール&ソフトボールアカデミー

水谷通孝

カナダ在住・カナダ高校留学エージェント歴20年(2006年創業)。2025年にカナダへ移住し、自身の子どもたちもカナダの学校に通っています。現地在住の立場から、費用・学校・生活の最新情報を直接お伝えします。

「本気で上を目指したい。カナダ代表やMLBドラフトを狙えるような環境で、実績のあるアカデミーはありますか?」——こう聞かれたとき、アルバータ州で真っ先に名前が挙がる学校のひとつが、St. Francis Xavier高校(Edmonton Catholic Schools=エドモントン・カトリック教育委員会)のベースボール&ソフトボールアカデミーです。2005年開設・アルバータ州で最も歴史の長い野球アカデミーであり、卒業生からはカナダ代表7名、MLBドラフト指名6名を輩出しています。

なお、エドモントンにはパブリック教育委員会(Edmonton Public Schools)のVimy Ridge Academyという、もうひとつの野球アカデミーもあります。本記事はカトリック教委・St. Francis Xavierを掘り下げる記事です。

先にお伝えすると、カナダの高校野球に甲子園のような全国大会はなく、州や学校によって仕組みが大きく違います。全体像は野球で選ぶカナダ高校留学ガイドに、仕組みの解説はカナダの高校野球はどうなっている?にまとめてあります。この記事は、その中で「本気で、実績のある環境で」野球を続けたい層に向く一校を掘り下げた現地編です。

▶ 地域の様子はアルバータ州 高校留学の完全ガイド、受け入れ元はエドモントン・カトリック教育委員会(ECSD)の紹介をご覧ください。

結論 ― どんな子に向くアカデミーか

一言でいえば、「実績で選びたい」お子さんのためのアカデミーです。20年にわたって代表選手・プロ球団のドラフト指名選手を送り出してきた実証済みのプログラムで、コーチ陣も大学野球経験者と専門トレーナーで固められています。年間の卒業単位は10単位(体育5単位+Sport Performance系5単位)、アカデミー費は年$3,000。同じアルバータ州の中では、気軽さのMonsignor McCoy高校(記事はこちら・$850)、毎日鍛えて秋の対外試合もあるSt. Joseph高校(記事はこちら・$3,395)と並んで、「エリートの系譜」という独自のポジションにあるのがこの学校です。全寮制で本気度をさらに上げるならVauxhallという選択肢もありますが、St. Francis Xavierは通学しながらこの実績——ここが最大の価値です。

プログラムの中身 ― エリートの系譜と、日々のトレーニング

① 2005年開設、アルバータ最古参のアカデミー

このアカデミーは2005年に始まり、アルバータ州で最も長く続く野球アカデミーです。20年という年月は、コーチングのノウハウ・大学や球団とのつながり・卒業生ネットワークとして積み上がっています。カナダ代表7名、MLBドラフト指名6名という実績は、一朝一夕にできるものではありません。

② 週3〜4回のトレーニング+フィットネス+体育

対象学年は7〜9年生がSt. Thomas More中学校、10〜12年生がSt. Francis Xavier高校という2段階の受け皿です。プログラムは週3〜4回の実技トレーニングに加えて、フィットネス指導・体育の授業で構成されます。取得単位は体育5単位+Sport Performance(CTSモジュール5科目・各1単位)5単位の合計10単位。オンキャンパスのフィットネスセンター・体育館に加え、校外施設への移動には専用スクールバス2台・専任ドライバー2名が使われるという体制の厚さも特徴です。

③ 大学野球出身のコーチ陣

コーチ陣も、このアカデミーの「実証済み」を裏づけます。

  • Brad Wolansky(ヘッドコーチ・ディレクター):Peru State College出身。Baseball Alberta(州競技団体)に13年在籍した経験を持つ、アルバータ野球界の中心人物。
  • Ryan Marples(アシスタントコーチ):Lindsey Wilson College出身。
  • Tom Leathem(アシスタントコーチ):Morningside University出身。
  • Francesca Fritz(リードティーチャー・アジリティコーチ):アルバータ大学キネシオロジー出身。
  • Karissa Anderson(ストレングス&コンディショニングコーチ):アルバータ大学出身。NHL・CFL・USportsのチームでの実務経験を持つ専門家。

大学野球経験者だけでなく、州スポーツ育成機関出身者、プロ・大学スポーツ現場での実務経験者まで揃うコーチングスタッフは、通学制のアカデミーとしては層が厚い部類です。

④ 誰が入れるか ― エリートだが「選抜」ではない

意外に思われるかもしれませんが、このアカデミーは明確な技能テスト(トライアウト)を課していません。学校側が公表する受け入れの考え方は、責任感・敬意・学ぶ意欲のある生徒を歓迎するというもので、選考では出席状況・学習態度・素行・現在の学校での評価が重視されます。つまり、「野球の実力」だけでなく「生徒としての姿勢」が見られるアカデミーです。プログラムの実績は圧倒的ですが、間口自体は「エリート選抜制」ではなく、あらゆるレベルの生徒を受け入れる姿勢を明言しています。

費用の考え方 ― アカデミー費と、ECSD国際生の総額

正直にお伝えします。費用は2つの層に分かれます。

  • アカデミー費:$3,000/年(デポジット$1,500+月額$500×3回の分割)。ウェア一式(約$300相当)、施設利用料、移動の交通費を含みます。大会・遠征への参加には追加費用が必要な場合がありますが、任意(推奨扱い)です。
  • ECSD留学生としての留学費用(2025-26年度実績):授業料$12,750+ホームステイ$15,415+出願料$300+医療保険$550=総額$29,015(10ヶ月)。詳細・最新金額はECSD国際生プログラムの紹介ページでご確認ください。

つまり、「留学総額+アカデミー費$3,000」が野球にかかる費用の目安です。大会参加時の追加費用は年によって変わるため、「その年、どの大会にいくら」は事前に確認しておくと安心です。

◆ カウンセリングの現場から

エドモントンは、アルバータ州の州都であり、カルガリーと並んで州内2大都市の1つです。便利で必要なものはなんでも揃う場所ですが、冬が長く気温も極寒レベルに下がります。マイナス30度〜35度。冬場は日照時間も短いです。ベースボールアカデミーは本格的に野球をやりたい方には魅力的ですが、この冬を受け入れる覚悟が必要です。留学はやりたい事と、学生の性格やライフスタイルとのバランスも重要になりますので、最終決断の前に必ずご相談頂けると、総合的な判断のお手伝いが出来ると思います。

留学生の入り方

留学生は、St. Francis Xavier高校(またはSt. Thomas More中学校)への出願時に、希望プログラムとして「Baseball Academy」を選択します。新規応募者は、なぜこのアカデミーに合っていると思うかを短い作文で提出する必要があり、必要書類はすべて担当コーチ宛にメールで送付します。書類が揃っていない出願は審査に進みません——このあたりの手続きの丁寧さも、実績あるプログラムらしさです。私たちがECSDと担当コーチに個別確認したうえで、出願をサポートします。

よくある質問(エドモントン・野球編)

Q. 初心者でも入れますか? A. 学校側は明確な技能テストを課しておらず、「責任感・敬意・学ぶ意欲」を重視すると公表しています。ただし卒業生の実績(カナダ代表・MLBドラフト)を見ると、周囲のレベルは高めです。お子さんの経験・目標を伺ったうえで、合うかどうかを正直にお伝えします。

Q. 女子でも参加できますか? A. できます。このアカデミーは「Baseball and Softball Academy」として、ソフトボール部門も併設しています。

Q. St. Francis Xavier・St. Joseph・McCoy、どれが良いですか? A. お子さんの目標次第です。実績・系譜の厚さで選ぶならSt. Francis Xavier($3,000)、毎日鍛えて秋に対外試合もある中間層ならSt. Joseph($3,395)、学校生活を優先しつつ費用を抑えたいならMcCoy($850)。「どのくらい本気か」「実績を重視するか」を最初に決めると、自然に絞れます。無料カウンセリングでこの見極めから一緒にやります。

Q. 費用は総額でどのくらいですか? A. ECSD国際生の総額は2025-26年度で$29,015(授業料・ホームステイ・出願料・医療保険)。これにアカデミー費$3,000が加わります。金額は年度で変わるため、最新の公式情報をもとに正確にお見積もりします。

Q. 全寮制のVauxhallとどう違いますか?A. 通学か全寮かの違いです。St. Francis Xavierはホームステイをしながら通学する形で、Vauxhall Academy of Baseballは学校ごと寮生活が前提の全寮制です。

Q. エドモントンの冬は厳しいと聞きます。留学生活に影響しますか? A. 正直にお伝えします。エドモントンの冬は長く、気温はマイナス30〜35度まで下がることがあり、日照時間も短くなります。野球の環境としては魅力的でも、この気候を1年通して受け入れる覚悟は必要です。お子さんの性格やライフスタイルとのバランスも大切なので、最終的に決める前に、気候面も含めて総合的にご相談いただくことをおすすめします。

おわりに ― 「実績で選ぶ」なら、この一校

St. Francis Xavier高校のベースボール&ソフトボールアカデミーは、20年の歴史とカナダ代表・MLBドラフトという実証済みの実績を持つ、アルバータ州でも際立った存在です。とはいえ、ここが最適かどうかは、お子さんの野球歴・目標・ご家庭の方針によります。学校名は「例」であり、ほかにも合う選択肢はあります。

「うちの子は本気で野球を続けたい。エドモントンの実績あるアカデミーは合いますか?」——現地を知る私たちが、州・学校・レベル感をセットで一緒に考えます。無料カウンセリングでお聞かせください。

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参考(公式情報/2026年7月確認)

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