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ナナイモでジャズを続ける高校留学 ― ウェリントン高校ジャズアカデミーという選択

水谷通孝

カナダ在住・カナダ高校留学エージェント歴20年(2006年創業)。2025年にカナダへ移住し、自身の子どもたちもカナダの学校に通っています。現地在住の立場から、費用・学校・生活の最新情報を直接お伝えします。

「娘はジャズ(吹奏楽・ヴォーカル)を続けています。カナダの高校でも本格的にジャズができる環境はありますか?」——こうしたご相談に、私が実例としてよくお話しするのが、バンクーバー島ナナイモにあるWellington Secondary(ウェリントン高校)のジャズアカデミーです。

先にお伝えすると、「カナダの高校で音楽を続ける」ことの全体像——勝ち負けではなく講評で育てる文化、RCM検定が高校の単位になること、留学生が音楽にいちばん参加しやすい理由——は、別ページにまとめてあります。この記事は、その中の「ナナイモのジャズアカデミー」という一つの実例を掘り下げた現地編です。

▶ まず音楽留学の全体像から知りたい方は音楽で選ぶカナダ高校留学ガイドへ。仕組みの解説はカナダの高校の音楽はどうなっている?、バンクーバー島を含むBC州の留学事情はBC州 高校留学の完全ガイドをご覧ください。

なぜウェリントン高校のジャズが「音楽 × 学業」に向くのか

一言でいえば、公立高校の中に、ジャズに特化した本格プログラムが「授業として」組み込まれているからです。放課後の部活ではなく、学校の時間割の中でジャズに深く取り組める——ここが、ジャズを続けたいお子さんにとって大きな意味を持ちます。

① プログラムの中身 ― 器楽と歌の両方、そして作曲まで

ウェリントン高校のジャズアカデミー(Nanaimo Ladysmith 教育委員会=SD68 運営)は、器楽ジャズとヴォーカルジャズの両方を扱う集中プログラムです。8年生ではジャズの基礎に触れ、9〜12年生ではジャズバンドの授業に加えて「Jazz Studies」(作曲や音楽テクノロジー)まで学べます。カナダ・アメリカの一流ミュージシャンによるワークショップもあり、地域・州・全国、さらに国際的な舞台での演奏機会もあります。

「演奏するだけ」で終わらず、作る側(作曲・アレンジ・制作)まで踏み込めるのが、このアカデミーの奥行きです。

② 学業と生活の受け皿 ― ナナイモという街

ナナイモは、バンクーバー島の東海岸にある人口約15万人の街です。バンクーバーからフェリーで渡れる距離にありながら、大都市の喧騒はなく、留学生が落ち着いて学業と音楽に集中しやすい環境です。SD68(Nanaimo Ladysmith 教育委員会)は留学生の受け入れ実績があり、ホームステイと学校生活のサポート体制も整っています。

→ 地域の詳しい様子はBC州 高校留学の完全ガイド、教育委員会の情報はナナイモ・レディースミス教育委員会の紹介へ。

③ 費用の考え方 ― 「授業料の外側」を正直に

費用について先に大切なこと。楽器のレンタル代や、大会・遠征の費用は「学費の外側」になります。ジャズを本格的に続けるなら、こうした学費以外の予算も、最初に見ておくと安心です(音楽にかかる費用の考え方は音楽ガイドでも触れています)。

◆ 現地からの実例(弊社の送り出し経験)

弊社からもこのジャズアカデミーに入る生徒がいます。 ジャズアカデミーの枠を確保するためにナナイモ教育委員会の留学プログラムを通じてジャズアカデミーの先生とのコミュニケーションがとても重要になります。毎回、アカデミーに参加を希望する留学生の方には、日本の演奏会で演奏している動画、個人で演奏している動画の2種類を送ってもらいます。それをアカデミーの先生に見てもらいオーディションの代わりとして受け入れの可能性を出してもらいます。「この子なら大丈夫よ」というように。ただここはあくまでも口約束程度のもので、100%確定ではありません。そこから留学生としてナナイモ教育委員会、Wellington高校へ申請をして受け入れをもらい、それからジャズアカデミーの受け入れが確定します。あくまでも、教育委員会、学校、ジャズアカデミーの順番で受け入れが決まっていきますので、コミュニケーションがとても大事になります。受け入れが決まってから必要な場合は、楽器のレンタルの手配を渡航前にします。

こうした「実際に送り出した経験」からお伝えできるリアルこそが、パンフレットには載っていない、私たちがいちばんお役に立てる部分だと思っています。

留学生の入り方 ― オーディションと出願の実際

このアカデミーは、参加にオーディション(Performer Statement Form=演奏者ステートメントの提出)があります。9月入学(2026-27年度)の場合、出願の受付は1月7日〜3月1日、締切は3月1日でした。人気プログラムなので、入学前年の秋〜冬には準備を始め、受付開始と同時に動くのが安全です。留学生は、SD68 の国際生プログラムを通して出願・在籍します。

正直に申し添えると、留学生の受け入れ枠やオーディションの扱いは年度で変わることがあります。 「今年の受け入れはどうか」「うちの子のレベルで入れるか」は、私たちが SD68 に個別に確認したうえでご案内します。

よくある質問(ナナイモ・ジャズアカデミー編)

Q. ジャズ初心者でも入れますか? A. 8年生はジャズの基礎から入れますが、9年生以降は演奏経験が前提のプログラムです。オーディション(Performer Statement Form)があるため、お子さんの経験に応じて、入れるか・どの学年から狙うかを一緒に見極めます。

Q. 留学生でも大会や遠征に参加できますか? A. アカデミーの生徒として地域・州・全国、時に国際的な演奏機会があります。ただし遠征の費用は学費の外側にかかり、年度により扱いが変わるため、出願前に確認します。

Q. 費用は総額でどのくらいですか? A. 留学生は SD68 の国際生学費+ホームステイが基本で、これに楽器レンタルや大会・遠征費が加わります。金額は年度で変わるため、最新の公式情報をもとに正確にお見積もりします。

Q. いつまでに準備すればいいですか? A. 9月入学なら、前年の秋〜冬に準備を始め、1月の受付開始と同時に出願するのが安全です。オーディション書類の準備もあるため、早めのご相談をおすすめします。

おわりに ― ジャズを続けたい気持ちを、現地で形に

ウェリントン高校のジャズアカデミーは、「ジャズを本気で続けたい×学業も大切にしたい」というお子さんに、特に向く環境です。とはいえ、ここが最適かどうかは、お子さんのレベル・目標・ご家庭の方針によります。学校名はあくまで「例」で、指名をお勧めするものではありません。

「うちの子はジャズを続けたい。ナナイモは合いますか? 他にどんな選択肢がありますか?」——実際に生徒を送り出してきた私たちが、学校とプログラムをセットで一緒に探します。無料カウンセリングでお聞かせください。

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参考(公式ページ/2026年7月確認)

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